アップルがネット個人情報収集に自主規制|iPhoneOS更新後適応

ー3つのポイントー

1.アップルがiPhone更新時に自分に合わせた広告を表示させるかどうか選べるように機能を変更したよ

2.利用者に合わせた広告を表示するのが当たり前になっているWeb広告市場では重大な仕様変更と言える

3.プライバシーの観点で一石を投じる結果となり、他社も追随するならばデジタル広告市場は新しい価値観を作っていく必要がある

Amazonや楽天で商品を検索した後、どこのブログやニュースを見ても広告にその商品が掲載されまくるのって誰でも経験あると思います。当ブログの最下段もそのような広告が設置されていますね。

このようにサイト間を超えて利用者の見た情報を取得し、最適な広告を表示するのは当たり前になっていますがアップルがiOSのアップデートでこのデータ収集についてON/OFFの設定ができるようになりました。

多くの方がこの情報収集に対して「OFF」の設定をすると見られます。というか何の事か良くわからなくても「個人情報を提供しますか?」と言われてOKする率は非常に低いと言わざるを得ません。

一方でGoogleもこの流れに乗る予定ですがまだAndroidに実装しているわけではありません。今後AI技術を応用して個人情報を収集しなくても利用者の趣味嗜好に応じた広告が出るようにすると言っています。

今回の記事で私が気になったのは、「どこまでが個人情報で、どこまでが個人情報ではないのか」という線引きです。

氏名・住所・電話番号・職場などは当然個人情報だと思います。ただそれらが特定されていない状況でどのサイトを見て、どんな商品に興味があるのかを個人情報だと捉えるかは正直微妙なのではと感じます。

元々テレビや新聞の広告というのは一方的に相手側から表示してくる静的なものでした。それを「利用者にとって最適なもの」にしてくれる動的なWeb広告は画期的なものだと思います。個人情報の保護を守るのは私も賛成ですが、「何を個人情報にするのか」は慎重に議論していきたいところですね。

世の中に色々な情報があふれすぎて「情報を集める」から「必要な情報だけに絞り込む」ことが求められる時代に変わりました。全ての情報をTVのように眺めていると、いつまでも終わらず時間だけが消費してしまいます。

セオドア・ルーズベルトの格言で「知恵の9割は時間について賢くなることである」というものがあります。

1日の時間は皆等しく86,400秒です。本当に必要なものに集約しながらもゆとりのある時間を持つのは意識しなければできません。

時間の使い方を考えながら一日を過ごしていきたいですね。