本の感想「THE RULES OF THINK」できる人の考え方のルール
ー3つのポイントー
1.仕事・プライベートどちらでも使える「生きるための考え方」について書かれているよ
2.思考テクニックでなく「土台としての考え方」の本なので高校生〜社会人まで幅広くおすすめできる
3.目新しさよりも「当たり前のことを改めて気付かされる」ように構成されている素晴らしい一冊
学校では知識を教えてくれますが、生きるための考え方は教えてくれません。
なので自分で読書して知恵を手に入れていくわけですが、リチャード・テンプラー著の「THE RULES OF THINK できる人の考え方のルール」は「考える」事について深く掘り下げ、100の項目について解説しています。
主な構成としては以下の9つに分かれています
・自分の頭で考えるための9つのルール
・逆境を乗り越えるための11のルール
・健全な思考を養うための15のルール
・計画的に考えるための7つのルール
・クリエイティブに考えるための10のルール
・問題解決のための11のルール
・一緒に考えるための10のルール
・意思決定のための15のルール
・批判的思考を養うための15のルール
これらのルールはどれを取っても欠かすことのできないものだと思いますが、朝礼・所感で使えるものとしては「自分の感情を把握する」というものを1つピックアップしてみます。

自分の感情を把握する
自分の感情を把握できたら、今度は感情が生じた理由を考えてみよう。
思考と感情を切り離すことのもうひとつの利点は、感情のままに行動しなくなることだ。
ルール23 自分の感情を把握するより引用
仕事で嫌なことが起こった時つい感情を抑えきれなくて怒ったり声を荒げたり、または悲しくて落ち込んでしまいますよね。そこで一度立ち止まって、「なぜ自分は今落ち込んでいるんだろう?」と自身に語りかけることによって落ち着きを取り戻し、客観的に見られるようになります。
私自身も感情にブレがあった時はこのルールを利用して、上空からもう一人の自分を見ているようなイメージで客観視する時があります。とても効果的で、悲しかったりイライラした気持ちが落ち着いてきますね。
感情の動かすままに行動して良かったことってあまりないと思いませんか?特に怒りの感情に突き動かされて行動すると相手が嫌な気持ちになるだけでなく、後から「なんであんな事を言ってしまったんだ」と自己嫌悪に陥ることすらあります。
本書のルールを何度も熟読して、考え方の土台をしっかりと作ることがこの先何十年もの人生をきっとより良いものにしてくれると思います。
また前作の「THE RULES OF WORK できる人の仕事のしかた」も凄くおすすめです。私はこの本で自分の人生が変わったと思える程の良書ですので、ぜひ合わせて読んでみて下さいね。