職場の人事異動無効の判決|ジョブ型社会に向けて自分の強みを作る
ー3つのポイントー
1.採用時の合意と違う場所に配属された人事異動について無効を求める裁判があったよ
2.高等裁判所の時点で異動は「無効」とされ注目が集まっている
3.1人の能力について専門性を尊重する「ジョブ型」の考え方が急速に広まっており、私達も「自分の強み」を伸ばしていく必要があるよ
どこの職場でも納得のいかない人事異動というのはあるものです。「自分のやりたいこと」と「会社から求められているもの」が違う事が主な要因で、何度もそういった采配で会社を去っていく仲間を見てきました。
今回の記事は採用面接の時と仕事の内容が違ったので職場を去るのではなく思い切って提訴するという何とも行動力のある方だなと思う一方で、「会社のいいなりになる時代ではなくなった」というのが私の感想です。
そして「会社のいいなりにならない自分だけの実力を持つ」事がいかに大事な世の中になったかという裏付けでもあります。自分の強みの作り方を見ていきましょう。

「ジョブ型雇用」の時代に必要なもの
ジョブ型雇用というのは簡単に言えば「自分の得意分野を必要とされる仕事=ジョブに特化して働く」欧米型の働き方です。
従来のメンバーシップ型雇用と違いまんべんなく色々な仕事を受け持つ事がなくなるため「汎用性がなくなる」反面、自分の強みを存分に活かせるので生産性が高まる上にモチベーションも維持しやすくなります。
どちらの形態に優劣があるのかを議論するつもりはありませんが、「何でもそれなりにできる人」より「何かに特化して素晴らしい成果を上げる人」をそれぞれ適切な配置に着かせた方が業務効率が良いのは理解できると思います。
問題なのは「自分には何の強みがない」と思っている方があまりにも多い点です。日本の教育文化は「平たく協調性のある同じ人間を作り出す」ことに注力し、個性を伸ばし異端を排除する行動を取り続けてきました。
それが個性や強みといったものを悪とする風潮につながってしまったのだと感じています。
しかし、安心して下さい。誰にでも「自分の強み」は必ずあります。この記事を見て自分の強みとやるべき事についてのヒントを得て下さいね。
自分の強みを知るため無料の「エムグラム分析」を活用しよう
強みを理解するための書籍はたくさんありますが、私はまず無料で受けられる「エムグラム分析」をおすすめします。

エムグラム分析は105問と答えるには長丁場ですが、自分の構成する8つの性格と8つの原石(強み)を無料で診断してくれます。
自分の強みを客観的に見るのは非常に難しいのでこのエムグラム分析を使ってまずはヒントを得るところから初めて見ると良いでしょう。
誰も言ってくれない「人としての器」に注意しよう
強みを見つけ、勉強し特化した能力を手に入れるのは非常に重要です。しかし、私はそれよりも「人としての器」が大切だと思います。
身だしなみ・言葉の使い方・相手を気づかう思いやりの心・相手を認めてあげる言葉の使い方など職場のコミュニケーションが円滑にできるような能力を身につけることもまた「強み」の一つではないでしょうか。
しかしこの性格による部分は他者から指摘を受けられるチャンスは少なく、「自分はこれでいい」と思い込んでしまいがちです。
「人に厳しく、自分に甘く」ならないよう常に自身を高めていきたいですね。