アドラー心理学「劣等感とは」プラスのエネルギーに変える考え方

ー3つのポイントー

1.劣等感は考え方次第で毒にも薬にもなり、誰もが持っている感情だとアドラーは言っているよ

2.劣等感は捨てるものでなく上手に利用するもの。劣等感を武器にして自分を成長させよう。

3.劣等感をコンプレックスにしないために必要な「勇気」について解説するよ

誰しも劣等感にさいなやまれる事があると思います。

  • 職場で同期が先に昇進した
  • 結婚したいのにできない
  • 顔や見た目に劣等感を感じる

など、人は誰かと自分を比較して物事を判断してしまいますよね。

そんな劣等感について心理学者であるアドラーはどのように考え、人々に説いていたのでしょうか?
1つずつ解説していきましょう。


劣等感は捨てるものでなく利用するもの

れだけ努力しようと、成功したとしても劣等感を無くすことはできないというのがアドラー心理学としての考え方です。

必要以上に劣等感を感じすぎると心の病気になったり、悩みすぎて何も手がつけられなくなります。
中には必要以上の劣等感を「○○コンプレックス」という名前をつけ、それを言い訳にして自分を正当化します。

劣等感は決して悪ではなく「努力し続けるための原動力」にする事ができればとても力強い味方となります。

肝心なのはその劣等感について考えるのではなく「解消するために自分が行動できること」に視点を動かす事です。

そのためにやるべきなのは、これもアドラー心理学の核となる考え方「課題の分離」が必要になります。

課題を分離してやるべき事を見つけ出す

課題の分離とは、まずは「変えられる事に目を向ける」という有名な書籍「7つの習慣」などに出てくる根本的な考え方に連なります。

物事を「変えられること、変えられないこと」に分けて変えられる事に目を向けることから始めます。

変えられない事に大して劣等感を持ち続けもどうしようもありません。
その劣等感をエネルギーに替えて、別の変えられることに力を入れて自分の強みを作りましょう。

最終的に必要なのは勇気

アドラー心理学では「勇気」という言葉が良く使用されます。

今までお伝えしてきた内容も、自分が動き出そう・変えられるものを変えようという「勇気」がなければ実行できません。

今の状況を認めることだって、前に進むことだって勇気が必要です。
その勇気は誰からか与えられるものではなく、自分で一歩を踏み出すしかありません。

勇気を持つことと自分を変えることに早い遅いはありませんから、まず劣等感について真剣に向き合うことからはじめてみてくださいね。