【考え方の革命】パン屋ではおにぎりを売れ|本の感想・所感
ー3つのポイントー
1.柿内尚文氏著のベストセラー「パン屋ではおにぎりを売れ」を所感で発表できるように考えてみたよ
2.タイトルから想像がつかない程、具体的に「考え方」について真面目に考え抜いてある
3.人生や仕事の課題に行き詰まった時に何度でも読んで欲しい良書
「売上が悪いから対策考えて発表してね」
「今後我が社の方針をどうするべきか案を出して」
と目標達成に向けて何らかの発言を求められる機会はビジネスマンなら多いはず。
毎回同じような発言、同じような対応でも結果はなかなか付いてこない…よくあるパターンですよね。
この基礎的な「考える」技術について書かれたのが「パン屋ではおにぎりを売れ」です。
考える力は技術と法則で作れる

新しいアイデアを出すために「考える」というのはうまくいっていない時に特に求められます。
ただそういう時ってなかなかいい考えが思い浮かばないんですよね。
そこで「アイデアは特別な技術でなくルール利用してつくるもの」なので特別な能力やスキルは必要ない、仕組みでカバーできるというのがこの本の根幹にあります。
「考える=広げる+深める」として、そもそもの考え方を見直し目標達成までの組み立て方を教えてくれます。
- 目標を決める
- 現状を整理する
- 考える
この3つを意識し、考える前に課題と方向性を決めてから行うように促しています。
ではまず「考えを広げる方法」と「考えを深める方法」の2つを確認していきます。
・かけあわせ法→関係ないものを2つか3つ掛け合わせて新しいものができないか
・数珠つなぎ連想法→イメージできる単語を次々と連想して書いていく
・ずらす法→価値が落ち着いてしまったものを場所やありかたをずらして活用できないか
・脱2択法→2択のものを一石二鳥にしたり3択目を出したりする
・まとめる法→ニッチなものを集めて共通項を見つけ出してまとめ、法則化する
・あったらいいな→まだ世の中にないあったらいいなを考えてみる
・360度分解法→1つのものを長所短所関係なくすべて書き出す そして1つずつ長所と短所を逆転して書いてみる。本質を見抜き深める。
・ポジティブ価値化→マイナス、ネガティブなことを視点を変えてポジティブにする
・自分、あなた、社会ごと→自分・他人・社会の悩み事を考える ニーズを求める
・すごろく法→ゴールから逆算してやるべき事を書き出しすごろく状にする
・正体探し→見えない心理を見つけ出す。似たものを比較する、
・キャッチコピー法→タイトルが変わるだけで価値の伝わり方が違う。コピー案を多く出す。
それぞれの手法全てに言える事ですが、やはり頭の中だけで考えても堂々巡りをしてしまうので紙に書くなどして思考をアウトプットしながら整理していく事は重要だと気付かされます。
シンプルでもあまりやれていない事なので、今日から即実践ですね。
個人的に印象に残った名言
営業の仕事=人間関係×商品力×価格×会社の信用
「パン屋ではおにぎりを売れ」より引用
本書で語られた営業についての考え方について私は非常に感銘を受けました。
良く顧客軸・商品軸で考えよとは言われているのですが、この4項目に会社の全てが詰まっているし必要な課題を分離しやすいと思います。
私達はついつい顧客との人間関係をおざなりにして商品知識や価格訴求についてのみで物事の解決をはかろうとしてしまいます。
実際、今の世の中「価格だけ」ならネットが最安値でしょうしその力は増々強くなっています。
顧客との人間関係・つながりを意識していかなければならないと改めて感じました。
おすすめの組み合わせ
行うべき課題についてフォーカスしている本「イシューからはじめよ」と
考え方について語っているこの「パン屋ではおにぎりを売れ」の組み合わせが凄く良かったです。
合わせて読んでみるのをおすすめします。
いかがだったでしょうか?
求めるべき課題をハッキリと割り出し、いかに対策するかを考える事ができれば今までの自分より1つ上の高みにレベルアップできると思いませんか?
私自身、問題解決に向けての手法として新しく取り入れていきたいと感じました。