「FIRE」という生き方|早期退職し自由を手に入れるお金と幸福の話
ー3つのポイントー
1.労働しなくても経済的に自立し自由な生活を楽しむFIREという生き方が30代を中心にブームとなっているよ
2.色々な投資や不労所得を活用してFIREを成し遂げた人やそれに憧れ追い求める人がWeb上で数多く発信している
3.お金とは?幸福とは?の問いに対して村長なりの考えを書いていくよ
FIRE(ファイア Financial Independence Retire Earlyの略)は近年良く使われるようになった言葉で、経済的に自立し仕事中心の生活から脱却する事を指します。
必ずしも全く働かないという意味ではないのですが、「働かなくては食べていけない」という状況ではないというのは羨ましい、自分もそうなりたいと思うのも当然だと思います。
まず村長としての結論を言うと「FIREはすばらしい考え方。但しそれは結果と幸福は関係がない」と考えました。どうしてそう思うのか、1つずつ解説していきます。
FIREは何故すばらしい考え方なのか
なんとなく楽に暮らしたいなーと漠然と思っていてFIREというキーワードにたどり着いたとしても、ほとんどの方は挫折してしまうと思います。
元々経済的に恵まれていない人がFIREを目標として経済的自立を成し遂げようとするためには凄まじい努力が必要だからです。
それこそ会社という枠組みがまったくない状態から収益を上げられるものを創り上げるのは、毎日会社で働く以上の苦労があって当然ではないかと思います。
しかし、FIREを目指すのであれば経験するであろう学びがあります。
・本来なら好きに使えるプライベートの時間を勉強やブログ作成に使い新しい技術を習得できる。
・読書をして知識を蓄える。
・SNS等を通じて同じFIREという考え方を持つ仲間をあつめ、コミュニケーションを深める。
・「自分に何ができるのか」を真剣に考え、強みを発見し自己肯定感を高められる。
・朝早く起きて勉強する時間に当てるなど、規則正しい生活ができるようになる。
・投資についての知識を深め、将来何が必要なのか理解できるようになる。
つまり、私が言いたいのはFIRE自体を手放しで良しとするのではなく、FIREを目標として努力する行動力そのものが素晴らしいと思うのです。
普通に仕事をしているだけなら決して出会えないような人と交流したり、目標もなく本を読まない人生から明確な目標を持ち読書をし、Webで検索し努力を続ける。
そういった「自分の価値を高める行為」について、それを肯定しゴール設定をしてくれる名詞としてのFIREは、例え努力した結果の収入が0円だったとしても自身に大きなプラスの影響を与えるはずです。
人と自分を比較しない
しかし、FIREを目指す人達同士のコミュニティはどうしても「○○円稼いだ」という内容がマウントを取る温床であると共に、自身のステータスとして君臨します。
3桁、4桁稼いだという言葉はSNSのプロフィール欄に飛び交っていますし、「7桁を連続で稼いだ私が教えます」など獲得した勲章を元手にしてさらに稼ぎのもとにする場合もあるでしょう
私はその成功した方を参考にして努力したり、強みを活かしていくのはとても良い事だと思います。
やはり0からのスタートで何が正解かも分からない状況で道標となるものはあった方がいいですよね。
但し、決してやってはいけないのは「あの人は1ヶ月でもう成果が出たのに私は3ヶ月がんばっても何も得られない。私は劣った人間なのだ」と他人と比較して自分の価値を決めてしまう事です。
自分の成長については、昨日の自分と比較するのが鉄則です。
本気でFIREを目指している人であれば、毎日の少しの時間でも活動をしようとしています。
その努力を認めてあげて、昨日より成長していれば良しとして自分を認めてほめてあげて下さい。

FIREイコール「幸せ」なのか
幸せと資産残高はイコールではありません。幸福度という解釈で言うなら、年収600万から後はほとんど幸福度が変わらないという研究結果も出ています。
FIREによるメリットは「努力する行為」そのものにあると私はお伝えしました。
自分で考え、行動し目標に向かって進む毎日は成果が出ていなかったとしても「幸福である」と断言します。
何不自由なく、働かずに毎日を送ることが幸せなのだとしたら私はもったいないと思います。
働いて、誰かのために貢献するのは人生の残り時間を切り取って報酬をもらう行為でなく、社会にとって
「自分は世の中の役に立っている」と幸せを感じられるきっかけになりえるのだと思って欲しいのです。
幸せは今この瞬間に手に入れる事ができる
まずは自分という人間にとって「幸せ」が何なのか知る所から始めるべきだと思います。
私が思う幸せと、これを読んでいる方の幸せは尺度が違います。
ただ、もし今あなたが自分は不幸だと感じていて「幸せになるためにがんばっている」のであるなら、それは間違っています。幸せは今この瞬間にあるのです。
「いつだって幸せ」という考えは昔から私の根底にあったもので、それがアドラー心理学と出会ってから同じ考えである事を知って間違いのないものだと感じています。
例えばFIREを目標としてブログを始めて全く収益があがらなかったとしましょう。
その思うようにならない状況でどうして幸せを感じることができるのか?
ブログは「誰かが欲しいと思っていた情報を手に入れるため」に書きますよね。つまり、誰かのためになっている=他者に貢献しているという事になります。
幸せとは他者に貢献する事である。他者に喜ばれる行いをする行為こそ、幸福の源泉であると私は考えています。
ここまでの話を見て、少なくとも「お金がたくさんあれば幸せ」ではないと感じてもらえたのではないかと思います。
世界中の富豪も本来ならもう働かなくてもいいのですが、忙しく毎日働くのは従業員のためだったり世の中に貢献したいという気持ちがあるからですよね。
FIREも同じだと思います。それを成し遂げて好きに生きられるようになった時、どんな自分自身になっていたいですか?
自身の在り方を考える良いきっかけになってくれれば嬉しいです。