【日経報道】アマゾンが発電所を建設か|脱炭素を簡単に解説

ー3つのポイントー

1.アマゾンが自社のデータセンター用に日本で風力・太陽光発電などの発電所の設立を考えているよ

2.現在クラウドサービスの維持のため多くのサーバーを集めたデータセンターが多数存在するけど、それを維持するためには多くの電力が必要

3.企業が大きくなる程ブランドイメージ保持のため環境に配慮しないと炎上する時代になってきたよ

日本では一般家庭レベルでの盛り上がりは見えませんが、世界的には「脱炭素・カーボンゼロ」の大合唱です。

脱炭素はめちゃくちゃ簡単に言うと「環境に悪い石炭や石油はなるべく使わず、太陽光や風力で作った電気で暮らしていけるような世の中にしようね」という話ですが、専門用語が多すぎてとっつきにくいイメージがありますね。

そこで今回報道のあった「アマゾンが発電所を検討」という情報から、脱炭素とクラウドについて人に話しやすいようできるだけ簡単な内容で解説します。



普段当たり前に使っている「クラウド」が環境に悪い!?

アマゾンのサイトやYouTubeやGmailなどのデータはスマホやパソコンに表示する時、世界のどこかにあるサーバーへアクセスしています。

サーバーからデータを呼び出してサービスを利用する形式を「クラウド」と呼びますが。その膨大なデータ郡を24時間いつでも取り出せるように維持するための「データセンター」が消費する電力量は膨大です。

電気が必要ということは、火力・水力・原子力などいずれかで作り出したものを消費しているわけです。
それが火力だったとしたら、石炭や石油を多く燃やす分環境に悪い。という話になります。

火力発電所

環境に配慮している企業という評価基準が世界で重視されている

一方で、太陽光や風力発電といった設備はお金がかかります。
自社ビルに太陽光パネルを設置する企業は国内でも多く見かけますよね。

国内では以前あったような太陽光発電に対する大きな補助金や優遇措置は規模が縮小されてしまいましたが、太陽光パネルそのものが安価になり性能も上がったので導入しやすくなりました。

日本よりも世界の方が国民レベルで「その会社は環境に配慮しているか」という評価が厳しく、それに対してアマゾンも企業ブランド維持のため「うちのデータセンターは環境に良い発電所から作った電気を利用しているよ!」というアピールをしたい訳ですね。

国内企業が発電所を建設するメリット

私達と間接的に関わってくるのは、日本であれだけの売上を作っておきながらアマゾンは法人税をほとんど払っていない。という事実から始まります。

これはアマゾンを否定する訳でなく、アメリカ政府のいいなりになってしまった日本政府の弱さが根本にあるのですが今回の論点から外れてしまうのでまた別に機会にしたいと思います。

つまり、アマゾン本体が発電所を建設するより国内企業が建設した方が「税金」という形で日本にお金が入りますので私達は歓迎すべき。というのが私の考えです。


いかがだったでしょうか?

今後ますます新聞などでは脱炭素・カーボンニュートラルの記事が増え、テレビなどでは報道されない内容が新聞では見られるようになってくると考えています。

「自動的に興味のある記事が集まってくる時代」です。見識を広めるためにも知らない情報・新しい情報を自分から取り入れていく姿勢が必要になってきますね。